2007年07月03日
チェロのコンサートと信州の音楽事情

松本に引っ越して驚いたのは、東京の御茶ノ水にあるような大きな楽器屋がいくつもあること。今年も8月に始まるサイトウ・キネン・フェスティバル 松本や、世界に名だたるスズキメソード、そして、学校での音楽教育や周りの人たちなどを見るにつけ、音楽(特にクラシック)好きな人が多い場所だと感じる。
長野県内にはりっぱなホールがたくさんあり、ハコモノ行政の象徴とも言えるが、恵まれた環境なのでたまにはコンサートを楽しみたいものです。
2007年07月03日
「転校生」と信州の映画

監督の大林宜彦さんは、大学で自主制作映画を作っていた20ん年前、やはり自主制作出身でデビューして「映像の魔術師」と言われて一世を風靡し、その作風に少なからず影響を受けた。
「転校生」は、子供から大人になる過程と出会いと分かれを描いた秀逸なストーリーだが、今回は後半に永遠の別れの「死」を入れているのが無理があり、映像での遊びも足りないと思う。が、長野市の善光寺界隈の町並みや蕎麦屋が、古い家屋や調度品を多用する大林ワールドに合っていて味がある。主役の蓮佛美沙子さんも、前作の小林聡美に劣らず、好演している。
長野県でロケをする映画やドラマは、自治体のフィルムコミッションの頑張りもあって増えていて、最近はロケ現場に出くわすことも多い。少し前の飯山が舞台の「阿弥陀堂だより」、「犬神家の一族」、伊那が舞台の「Beauty-美しきもの-」、松本でロケをした「Silk」、白馬が舞台の「銀色のシーズン」など。
信州の町並みや自然の情緒たっぷりの映画「転校生」は、DVDや郊外のシネコンより、街中の古い映画館で見るのがピッタリです。
(ナガブロ内に映画「転校生」専用のブログがあります)